親が直毛なのに子供が縮毛などという例が多いので、日本人の場合、縮毛は異常と思われがちですが、遺伝に関する書物を見ると、縮毛と直毛では、縮毛が優勢とあります。
毛髪自体にpHの対象となる水素イオン、水酸イオンが無い以上測定できません。しかしこうした言葉が使われているのは、水分を含んだ時に、毛髪表面、皮質内の水分のpHを実測して、これを毛髪のpHと称しているのです。
N.M.Fとは、天然保湿因子のことで、これはある種のアミノ酸や、核酸、乳酸などの塩類の混合物で、毛髪中の水分を一定に保とうとする働きをしています。毛髪も皮膚も適量の水分を含んで始めてしっとりとした感触になるもので、この水分が減るとカサカサした削剛な感じになります。外界が乾燥すると、水分の蒸発が易しいのですが、N.M.Fが水分の蒸発を防いでくれます。
ただ、このN.M.Fは、”水分を吸い易い”ということは、水に溶け易い、ということですから毛の場合あまりシャンプーをくり返していると次第にこれが失われて乾燥性になってきます。
通常毛髪は、10%前後の水分を含んでいますがシャンプー後は、30%近くの水分を含んでいてこれを乾燥する時、60℃前後のドライヤー熱ならば加水分解を起こしたりすることは、ありません。ただ60℃以上になると強伸度に微妙な変化を与えます。特にアルカリ性になっている時は、この変化は、低温でも表れますので注意が必要です。アイロン仕上げでは、かなりの高熱を与えられるので、毛髪表面が140℃以上になると毛髪タンパクは、熱変性を起こして硬化すると同時に吸水性や薬品に対する反応性が低下します。
昔の人が海藻類が髪に良いとよく言われましたが、栄養的に言えば、海藻はミネラル、特にカルシウムとヨードが豊富で、前者は体をアルカリ性に保ち、交感神経を鎮める役目をしますし、後者は甲状腺ホルモンの原料として欠くことのできないミネラルです。
キューティクルに覆われている毛髪はカラーやパーマといった科学処理を繰り返したり、適切でない施術がなされた場合、内部に向ってダメージが進行します。はじめはキューティクルの所々に損傷を生じ、部分的な決損がおこり、段階が進むと、キューティクルが全体にめくり上がり内部が露出します。この時、内部では、カラー剤に使われている過酸化水素による間充物質の酸化や、パーマ剤の還元剤によるシスチン結合の切断、アルカリ下でのイオン結合の切断が起こります。
最近のお客さまの毛髪は、カラー、ブリーチが主流になり、毛髪の損傷が目立っています。
毛髪が損傷を受けると性格上、マイナスイオン化(マイナスを求める状態)が進みアルカリ性に傾き易くなります。そのアルカリ性に傾いた毛髪の環境を一度、弱酸性に戻し、同時に不足しているケラチンやミネラルそれらを安定させる為のセラミド等を補う必要があります。
しかし、強アルカリ性から強酸性といった急激なpHコントロールは、毛髪にとってかなりの負担をしいられますので、おだやかに等電点(約4.4〜5.5)にもどしていくことがベストです。
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